【ヨガ】心身を健やかに保つYoga[Autumn 2024]

猛暑の夏が終わり、秋は朝夕が過ごしやすくなる一方で、身体は五感を通して気候の変化を敏感に感じ取り、心も不安定になりがちです。
身体を健やかに快適に保つヨガの心身の浄化と調整法で健やかに秋を楽しみましょう!

Yogaは本来、心の安定を目指すもの。呼吸の状態は心の状態を表すと言われています。安定した人の呼吸はゆっくり。呼吸がゆっくり、深く、長くなっていくと心も静かに落ち着いてきます。呼吸と心は連動していますので、ヨガでは呼吸をコントロールすることで自分の心を制御できると考えます。具体的には、全身のナーディ(気の通
り道)に呼吸を巡らせることで、気道を浄化し、酸素を全身へ送る。左右の鼻の穴を交互に閉じながら、同じ長さで吸うと吐くを繰り返す。呼吸のスピードをゆっくりにし、心を落ち着ける代表的な調気法です。左右のエネルギーバランスを整えて心を安定させます。
右鼻=陽のエネルギーを活性化して交感神経に働きかけ、活力が出る。
左鼻=陰のエネルギーを活性化して副交感神経に働きかけ、心を穏やかにする作用がある。
やり方
- 調身、調心、調息。肩の力は抜いて、背筋をまっすぐにして座ります。目は閉じてリラックス。体の状態、心の状態、呼吸の状態を観察し、自分の身体、心、呼吸の状態を知ることから始めます。
- 右手の人差し指と中指を曲げて、指の準備をする。
- 親指で右鼻孔を抑え、左鼻孔から残気をだし、息を吸う。
- 次に親指を離して、薬指と小指で左鼻孔を押さえ、右鼻孔から息を吐く。
- そのまま右鼻孔から息を吸い、指を変えて、左鼻孔から息を吐く。目安は7往復ほど行っていきましょう。
注意とポイント
背骨と首と頭が一直線に保ち、蓮華座もしくは安楽座、または椅子に座って行っても良いでしょう。胸郭を広げ、肺を使って呼吸を行います。呼吸でプラーナ(生命エネルギー)を体内に取り込み、意識的に巡らせ心身の調子を整える気持ちで!
効果
肺機能を高め効率良い呼吸により免疫力もアップします。血流や血圧が安定するため、ストレスを軽減させる効果が期待できます。体内の不純物を取り除き気道を浄化、体の中を流れる気のバランスが整い心身も安らぎます。
教えてくれた方
インド政府公認ヨガ講師Yoga Bindu Kaoriさん
心身の健康を最前に保つYogaを追求・実践し続け、22年(指導歴10年)プライベートレッスンを中心にオンラインでヨガクラスを開催。自 分らしくWell-beingを高めるYogaを提供している。